国際刑事裁判所、プーチン氏に逮捕状　ウクライナの子どもの強制移送に関与した疑い

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はＩＣＣの「歴史的」決定に感謝の意を表明。１７日夜の演説で、ロシア大統領府が子どもの強制移送に関与したことはウクライナの捜査でも示唆されていると述べた。

ゼレンスキー氏は「我が国の法執行当局で進行中の刑事手続きでは、ウクライナの子ども１万６０００人以上が占領者によって強制連行されたことが既に確認されている。だが、強制移送者の実数ははるかに多い可能性がある」と述べ、「そうした犯罪行為はテロ国家の最高指導者の指示なしには不可能だ」との見方を示した。

ＩＣＣのカーン主任検察官は１７日、ＣＮＮとの単独インタビューで、今回の逮捕状が発したメッセージは「人類の基本原則はあらゆる者に適用される必要がある」というものだと述べた。

ロシアは米国やウクライナ、中国と同様、ＩＣＣに加盟していない。ＩＣＣは被告人不在の裁判は行わないため、訴追されたロシア当局者はロシア政府によって引き渡されるか、ロシア国外で逮捕される必要がある。