プーチン氏のウクライナ侵攻、「数年」続く可能性 米情報機関

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公聴会で証言するヘインズ国家情報長官=8日/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

公聴会で証言するヘインズ国家情報長官=8日/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

(CNN) 米国の情報機関が、ロシアはおそらく米国や北大西洋条約機構(NATO)軍との直接的な軍事衝突を望んでいないものの、衝突のリスクはあり得ると考えていることがわかった。また、ロシアは核兵器への依存を高めているともみている。脅威に関する年次評価報告書で明らかになった。

ヘインズ国家情報長官や中央情報局(CIA)のバーンズ長官、連邦捜査局(FBI)のレイ長官、国防情報局(DIA)のベリア局長、国家安全保障局(NSA)のナカソネ局長が8日、上院情報委員会の脅威に関する公聴会で証言した。

報告書は「ロシアの指導者らは紛争をウクライナ国外へと拡大する行動をこれまでのところ避けているが、エスカレートするリスクは依然大きい」と指摘した。

ヘインズ氏は公聴会で、ウクライナでの戦争が「どちらの側も決定的な軍事的優位を持たない過酷な消耗戦」になっているが、ロシアのプーチン大統領はおそらく何年も戦争を続ける可能性があると述べた。

ヘインズ氏はさらに「ロシア軍が今年、ウクライナで領土を大きく獲得できるほど戦力を回復させることができるとは考えていないが、プーチン氏は時間がロシアに味方すると計算している可能性が極めて高い。たとえ何年かかろうとも、戦闘の一時停止を含め、戦争を長引かせることが自国のウクライナでの戦略的な利益の確保につながる残された最善の策だと考えているのではないか」と説明した。

報告書によれば、ロシアはウクライナでの戦争による「甚大な被害」に対処する中で、今後は核やサイバー、宇宙などの分野の能力により依存するようになる」という。

ヘインズ氏は報告書で、ウクライナでの大きな損失により、地上と空中での従来の戦闘能力が失われ、ロシアの核兵器への依存が増したと指摘している。

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