EUのロシア産原油上限価格、ゼレンスキー氏が不満表明

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ロシアの石油採掘施設/Gleb Schelkunov/Kommersant/Sipa/AP

ロシアの石油採掘施設/Gleb Schelkunov/Kommersant/Sipa/AP

(CNN) 欧州連合(EU)加盟国が2日、ロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドルとすることで合意したことに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は不十分な措置だと不満を示している。

EUでは今週、ロシア産原油の大半を輸入禁止とする制裁措置が発効する。これに加えて国際的な上限価格の設定により、EU域外での輸入も制限される。

上限設定は、世界経済に必要なエネルギー供給を確保しつつ、ロシアによるウクライナ侵攻の資金源を断つことが狙いとされる。

ゼレンスキー氏は3日、毎晩恒例のビデオ演説で、このような設定で「テロ国家の予算」は打撃を受けないと主張。ロシアはこれまで意図的にエネルギー市場を動揺させることで、世界のあらゆる国に巨大な損失をもたらしていると、改めて非難した。

同氏はまた、上限価格がポーランドやバルト三国から提案された30ドルでなく60ドルとなったために、ロシアには年間数千億ドルの資金が流れ込み、それが戦争やほかのテロ国家、組織への支援に使われると主張した。

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