服役中のベラルーシ反体制派活動家、集中治療室に 「懲罰房」入りの情報も

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ICUに入っているというベラルーシの反体制派活動家マリア・コレスニコワさん/Sergei Gapon/AFP/Getty Images/FILE

ICUに入っているというベラルーシの反体制派活動家マリア・コレスニコワさん/Sergei Gapon/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) ベラルーシのルカシェンコ大統領に抗議する大規模デモを率い、懲役11年の有罪判決を受けて服役中の著名な反体制派活動家マリア・コレスニコワさんが、手術を受けた後に集中治療室(ICU)に入っていることがわかった。コレスニコワさんの広報担当者が29日、明らかにした。

広報担当者によると、ベラルーシ南東部ホメリの病院に搬送されたコレスニコワさんは外科病棟に入った後ICUに移された。多少の改善がみられ容体は安定しているものの、「難しい状態」だという。

広報担当者は弁護士の話として、コレスニコワさんが所定の時間に刑務所内の「仕事場」にいなかったため「懲罰房」に入れられていたとも伝えた。

弁護士は病院内のコレスニコワさんに接見できず、容体が懸念されている。家族もコレスニコワさんに会えていない。

首都ミンスクの米国大使館は、コレスニコワさんの「突然の入院」の報道を注視し、十分な治療を受けて早期に回復することを祈っていると述べた。人権を侵害する当局者に責任を求める働き掛けを続けるとも付言した。

コレスニコワさんは音楽家から活動家に転身。2020年の大統領選で野党の主要男性候補の出馬が阻まれると、ルカシェンコ氏に反対する野党キャンペーンの顔となった女性3人の一人となった。抗議デモ隊は政治改革を要求し、選挙が27年間続く現政権の延命のために仕組まれていると訴えた。

一方、ルカシェンコ大統領は選挙不正を否定し、当局がデモ隊を弾圧した。

コレスニコワさんは同年拘束され、ベラルーシからの強制退去を命じられたが出国を拒否。21年9月に過激主義と憲法違反の方法での国権掌握を共謀した罪で訴追され、懲役11年の有罪判決を受けていた。

米国と複数の欧州諸国はこの判決を非難し、コレスニコワさんの釈放を求めていた。

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