プーチン氏、ウクライナへのミサイル攻撃に「後悔なし」 さらなる「大規模」爆撃は現時点で不要とも

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ウクライナ全土へのミサイル攻撃に対し、プーチン大統領は「後悔はない」と語った/Getty Images

ウクライナ全土へのミサイル攻撃に対し、プーチン大統領は「後悔はない」と語った/Getty Images

ウクライナ・キーウ(CNN) ロシアのプーチン大統領は14日、自国による今週のミサイル攻撃でウクライナ全土の民間の標的を狙ったことについて、「後悔はない」と語った。たださらに「大規模な」爆撃を仕掛ける必要は現時点でないとも指摘した。

国際会議が開かれているカザフスタン首都アスタナで開いた異例の記者会見で述べた。

ウクライナ各都市を標的とする一連のミサイル攻撃は、10日に開始。併合したクリミア半島とロシア本土を結ぶ戦略的に重要な橋で週末に爆発が起きたことへの報復措置だった。爆発の原因は不明だが、プーチン氏は10日、ウクライナ政府に責任があるとの見方を表明。「テロ攻撃」だとして報復を示唆していた。

その後2日間にわたる激しいミサイル攻撃で少なくとも19人が死亡。各地の民間の標的が破壊され、国際社会から怒りの声が上がった。電力システムも全国的に大きな損害を被り、人々はピーク時間の電力消費を減らして停電を避けることを余儀なくされている。

プーチン氏は攻撃を後悔してはおらず、ロシアの行動の正しさを確信しているとしつつ、「現状に不快感を抱いている」ことを認めた。

また9月に発した部分的動員令を擁護。記者団に対し、今後2週間で動員は終了する見通しであること、すでに22万2000人余りが徴兵されたことを明らかにした。

動員令に対してはロシア全土で異例の抗議運動が起こり、数十万人の人々がジョージアやカザフスタンといった隣国へ逃れる事態となっていた。これらの大半は徴兵対象となる年齢の男性が占めた。

プーチン氏はまた、ロシアが目指しているのはウクライナの「破壊」ではないと指摘。ウクライナのゼレンスキー大統領や西側諸国の指導者らがかねて主張している見方を否定した。

米国のバイデン大統領と会談するつもりはあるかと問われると、プーチン氏は「交渉の必要があるとは思わない」と答えた。

バイデン氏は今週行われたCNNとの単独インタビューで同様に質問に対し、プーチン氏と会談する「いかなる論理的根拠も」見出せないと回答した。ただロシアで身柄を拘束されている米女子プロバスケットボールのスター選手、ブリトニー・グリナーさんのことを協議したいのなら話は別だとも述べていた。

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