ラトビア、高さ79メートルの記念塔破壊 ソ連時代に建設

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ラトビアの首都リガで、ソ連時代建設の記念塔が倒された/Kaspar Krafts/f64/AFP/Getty Images

ラトビアの首都リガで、ソ連時代建設の記念塔が倒された/Kaspar Krafts/f64/AFP/Getty Images

(CNN) バルト三国の一つ、ラトビアがソ連時代に建設された高さ79メートルの記念塔を解体した。「歴史の痛ましいページをまた一つ閉じる」ためだと説明している。

1985年に建てられた記念塔はナチス・ドイツに対するソ連の勝利を祝うもので、首都リガの公園に位置する。解体の様子は25日にラトビアメディアで生中継された。

ラトビアのリンケービッチ外相は同日ツイッターで、「ソ連のリガ占領を象徴するシンボルの一つを解体した。歴史の痛ましいページをまた一つ閉じ、より良い未来を模索することになる」とつづった。

記念塔を飾る金の星5つはそれぞれ第2次世界大戦の各1年間を象徴し、塔の両脇には兵士3人の銅像と、「祖国」を表す女性の像が立っていた。

ラトビア議会は6月、ソ連やナチスを美化する施設の解体を定める法律を可決したと発表しており、今回解体された記念碑もその一つとなる。

同法では関連自治体に対し、「施設や施設の位置する土地の所有権にかかわらず」解体を開始する裁量を付与。法律の目的については「民主主義国および国民国家としてのラトビアの価値が損なわれたり脅かされたりする事態を防ぎ、ソ連とナチス・ドイツの違法な占領権力や政策、犯罪への非難の姿勢を表明すること」と説明している。

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