ロシア占拠のザポリージャ原発、送電網から切断 付近の火災で

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核災害が起きる危険性、専門家の見解

ウクライナ・キーウ(CNN) ロシア軍に占拠されているウクライナのザポリージャ原子力発電所が25日、送電網から切り離された。ウクライナの原発運営企業が明らかにした。同原発でこのような事態は初。

国際原子力機関(IAEA)によると、原発への電力供給はその後回復した。ただ、原発の6基の原子炉は25日夕時点で送電網から切り離されたまま。

原発運営企業エネルゴアトムの声明によると、原因は付近の火力発電所で起きた火災で、原発と送電網をつなぐ残り最後の送電線が2度にわたって切断された。他の3本の送電線は戦争中に失われている。

声明には「侵略者の行動により、ザポリージャ原子力発電所は送電網から完全に切り離された。これは同原発の歴史上初めてのことだ」とある。

その後、ロシアが任命した地元責任者は電力供給が停止したのはウクライナ軍の行動が原因だと非難。「地域への送電の復旧と2つ目の発電機の起動の作業が進んでいる」と述べた。

ザポリージャ原発は欧州最大の原発で、3月からロシアの支配下に置かれている。敷地周辺で衝突が相次いだことで、災害への懸念が広がっている。

ウクライナはロシア兵が原発を盾として使い、災害発生の危険を冒していると非難。一方、ロシア側はウクライナ軍が原発を砲撃していると批判している。

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