ルハンスク州攻防での砲門不足は「悲惨な状態」、ウクライナ司令官訴える

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砲撃による煙が立ち上るウクライナ東部ルハンスク州セベロドネツクの街並み/Aris Messinis/AFP/Getty Images

砲撃による煙が立ち上るウクライナ東部ルハンスク州セベロドネツクの街並み/Aris Messinis/AFP/Getty Images

(CNN) ウクライナ戦況の焦点ともなっている東部ルハンスク州セベロドネツク、リシチャンスク両市の攻防で同国の国家警備隊の司令官は11日までに、砲門の不足が「悲惨なまでの状態にある」と訴えた。

国営テレビの取材に述べた。根本的な問題を解決しないとセベロドネツクからの戦術的な撤退案も完全にばかげた行為になると指摘。極めて重要な問題は「占領者たちの砲門による攻撃が優位になっていることだ」と述べた。

ルハンスク州のハイダイ知事は8日、ウクライナ軍が戦術的な撤退に踏み切る可能性を示唆。ドネツ川を越えたところにあるセベロドネツクに近いリシチャンスク市は戦略的な高台に位置していることに触れていた。知事は同日、セベロドネツクの大半はロシア軍に掌握されたことも認めていた。

国家警備隊司令官はただ、リシチャンスク市への戦術的撤退を実行しても、ロシア軍はセベロドネツク攻撃で使っていた砲門を今度はリシチャンスク攻略へ差し向けるだろうとし、高台にある地理的な利点も相殺されるとも説明した。

一方、ウクライナ政府当局者は10日、セベロドネツクでは激戦が続いているものの過去1日間で目立った形勢の変化はなかったと報告した。国営テレビ上で述べた。

局面は非常に緊迫しているとし、市街戦も続行していると指摘。ロシア軍は激しい砲撃を仕掛け、砲門の数や人員で一定に優勢だが、本当の意味での戦果は勝ち取っていないと主張。ウクライナ軍をセベロドネツクから駆逐することは出来ないと強調した。

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