プーチン氏の目標は依然「ウクライナ全土支配」、戦争は数年継続も NATO

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外相会合を前にNATO本部に到着したストルテンベルグ事務総長=6日/Virginia Mayo/AP

外相会合を前にNATO本部に到着したストルテンベルグ事務総長=6日/Virginia Mayo/AP

(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は6日、現在のロシアはウクライナ東部に攻撃を集中させているものの、ウクライナ全土の支配を目指すプーチン大統領の目標が変化したことを示す情報はないと指摘した。

ベルギー首都ブリュッセルで行われるNATO外相会合を前に記者団に語ったもので、ウクライナでの戦争は数年間続く可能性があるとも警告した。

ストルテンベルグ氏は「ウクライナ全土を支配し、国際秩序を書き換えようとするプーチン大統領の野心に変化があったことを示す情報は目にしておらず、長期戦に備える必要がある」と指摘。「現実的な姿勢を取り、この戦争が何カ月、あるいは何年もの長期にわたって続く可能性を認識する必要がある」としている。

NATO加盟国の外相は6、7両日に協議を行い、対ウクライナ支援の強化について話し合う。

ウクライナ政府は既に欧米から供与された防衛システムに加え、戦車や戦闘機の提供も求めている。

ストルテンベルグ氏はNATOが供与する兵器の種類について詳細には踏み込まないとしつつも、重要なのは加盟国が行っていることの全体であり、そこには軽兵器に加え一部の重兵器も含まれると説明した。

また、ウクライナ戦争は終結の時期にかかわりなく欧州に長期的な安全保障上の影響をもたらすだろうと警鐘を鳴らし、「プーチン大統領は自らの目的を達成するためには軍事力の行使もいとわないことが分かった。このことが何年も先までの欧州の安全保障の現実を変えた」と述べた。

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