米欧、ウクライナの亡命政権を検討

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ウクライナ大統領公邸で記者団に応じるゼレンスキー大統領=3日/Laurent Van Der Stockt/Le Monde/Getty Images

ウクライナ大統領公邸で記者団に応じるゼレンスキー大統領=3日/Laurent Van Der Stockt/Le Monde/Getty Images

(CNN) 米国と欧州の当局者が、ウクライナのゼレンスキー大統領が首都キエフを離れなければならなくなった場合、西側諸国が亡命政権をどのように支援するのかについて検討を進めていることがわかった。情報筋が明らかにした。

話し合いの内容は、ゼレンスキー氏や主要な当局者がウクライナ西部のリビウに移った場合の支援から、ゼレンスキー氏や側近がウクライナからの避難を余儀なくされポーランドに新政権を樹立することまで幅広い。

情報筋によれば、話し合いは初期段階にあり、何の決断もされていない。

西側の当局者は亡命政権についてゼレンスキー氏と直接協議することについては慎重だという。これはゼレンスキー氏がキエフにとどまることを望んでおり、これまでのところ、ロシアに対する戦闘でウクライナを支援すること以外に重点を置いた話し合いを拒絶しているからだという。米欧による協議のなかには、キエフが陥落してゼレンスキー氏が脱出を望まなかったり出来なかったりした場合に備えて、ゼレンスキー政権のメンバー1人以上を外部に送り、そこで政府を樹立するというものも含まれる。

米国のブリンケン国務長官は6日、CBSの番組で、詳細には言及しないとしたが、ウクライナで政府を継続させるための計画があると明らかにしていた。

米欧の当局者は戦争が始まった当初はゼレンスキー氏がリビウに移ることは実行可能であろうとみていた。これは、ロシアがウクライナ西部を標的とするかどうかが不明だったためだ。しかし、現在、ロシアが過去数日でウクライナ全土で民間人を標的にし始めたことを考えると、欧米の当局者は、ロシアがウクライナ領内に攻撃を加えない地域を残すのか確信を持てなくなっているという。

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