シンガポール、コロナ対策規制を延長 1日の死者数過去最多

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人通りの少ないシンガポールのラッフルズ・プレース=9月28日/Lauryn Ishak/Bloomberg/Getty Images

人通りの少ないシンガポールのラッフルズ・プレース=9月28日/Lauryn Ishak/Bloomberg/Getty Images

(CNN) シンガポール保健省は21日、新型コロナウイルス対策の規制をさらに1カ月延長して11月21日までとすると発表した。20日には過去最多となる18人の死亡が報告され、症例数は3800人以上増えていた。

保健省は声明の中で、「医療の逼迫(ひっぱく)が続く状況を考えると、状況を落ち着かせるためにはもっと時間が必要だ」と述べ、「病院を支え、態勢を強化するために全力を尽くす」とした。

新型コロナ対策本部共同議長のローレンス・ウォン氏は20日、医療従事者は極限に近い疲労状態にあると述べ、「現状は医療態勢逼迫の相当なリスクに直面している」と指摘した。

シンガポールは6月の時点でゼロコロナ戦略を捨て、コロナとの共存に向け新たな計画を立てると表明した。この戦略の転換は、世界でも有数のワクチン接種率の高さを背景としていた。

保健省によると、10月19日の時点で国民の84%がワクチン接種を完了し、85%が少なくとも1回の接種を受けた。

ところが感染力の強いデルタ変異株のために症例数が急増し、9月下旬には予定していた規制緩和の延期を強いられた。

9月27日から始まった「安定化フェーズ」と呼ばれる新規制は当初、10月24日に終わる予定だった。同規制では人の集まりが2人以下に制限され、仕事は在宅勤務が奨励された。

制限の内容については2週間ごとに見直され、感染状況に基づき調整される。

発表によれば、過去28日間は国内感染者の98.7%が無症状か軽症で、集中治療室(ICU)に入院する患者は0.1%にとどまっている。

20日に確認された新規の感染者3862人のうち、630人は出稼ぎ労働者の宿泊施設に関連していた。残りはほぼ全症例が地元での感染だった。

シンガポールの死者は累計で264人となっている。

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