ニュージーランド、「コロナゼロ」戦略を断念 共生に転換へ

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記者会見に臨むアーダーン首相=4日、ニュージーランド・ウェリントン/Mark Mitchell/Pool/Getty Images

記者会見に臨むアーダーン首相=4日、ニュージーランド・ウェリントン/Mark Mitchell/Pool/Getty Images

(CNN) ニュージーランドのアーダーン首相は4日、新型コロナウイルス感染症を封じ込めて感染をゼロに抑える戦略を断念し、ウイルスとの共生を図る流れを加速させる方針を明らかにした。

同国でこれまでに確認された感染者は4409人、死者は27人。他国に比べると格段に少ないが、8月以降にデルタ変異株の感染が拡大し、最大都市オークランドではロックダウン(都市封鎖)措置が1カ月半も続いている。5日にはオークランドを中心に24人の新規感染者が報告された。

アーダーン氏は4日の会見で「私たちはこれまで流行をほぼ抑えることができていたが、今回の流行とデルタ株から分かる通り、感染をゼロに戻すことは非常に難しい」と指摘。長期にわたり厳しく行動を制限しても、感染の十分な減少には至っていないと強調した。

新型ウイルスとの共生に転換することはこれまでも目指してきたが、デルタ株によってその動きが加速したとも述べた。

ただし転換の時期は明言せず、「ワクチン接種が完了した人をもっと増やす必要がある」との考えを示した。

保健省によると、同国ではこれまでに人口の少なくとも49%が接種を完了し、79%が1回目の接種を済ませている。

アーダーン氏は5日、国内で早ければ来月以降、音楽フェスティバルなどの大規模イベントへの参加にワクチン接種証明が必要になるとの見通しを示した。

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