ロシア総選挙、与党が3分の2超の議席獲得

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3日間の選挙最終日に候補者の情報を眺める男性/Sergei Mikhailichenko/SOPA Image/Shutterstock

3日間の選挙最終日に候補者の情報を眺める男性/Sergei Mikhailichenko/SOPA Image/Shutterstock

モスクワ(CNN) ロシアで下院選の投開票が行われ、プーチン大統領の与党「統一ロシア」が3分の2超の議席を獲得する見通しであることがわかった。しかし、選挙戦に勝利するための負担は大きくなり、得票差についても今回は小さくなっているようだ。

選挙管理委員会は20日、開票率98%の時点で統一ロシアの得票率は約50%だった。統一ロシアの2016年の選挙時の得票率は54%だった。

ロシア全土で投票箱に不正票が投じられたとの報告があり、選挙管理委員会の監視カメラの映像に映っているものもあった。

ケメロボ州からの動画では、黒いシャツを着た選管当局者がぎこちなく投票箱の前に立ち、ロシア国旗の後ろから伸びた手が繰り返し用紙を中に入れる様子が映っていた。

ロシアの選管はあらゆる不正投票は無効になるとしている。だが、投票を批判する人々からは票の水増しや投票の強要といった数千件の事案が無視されているとの声が上がった。

大きな懸念のひとつは、投票期間が3日間に拡大されたことだ。表向きは新型コロナウイルスの流行を受けて、有権者が社会的距離を確保できるようにするものとされている。しかし、この措置は投票の監視をより難しくしているとの批判が出ている。

一部の地域では電子投票制度も導入され、ネットを通じて投票を行うことができる。側近が新型コロナウイルスの検査で陽性となったことを受けて隔離措置となっているプーチン大統領も電子投票を行った。

オンラインでの投票はより操作がしやすいとの懸念も出ている。実際に、オンラインでの投票のほうが、投票用紙の集計よりも時間がかかったようにみられることから、こうした懸念はさらに強まった。

反体制派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏は収監されており、ナバリヌイ氏が率いる団体も「過激派」とのレッテルを貼られて活動が禁じられた。支持者らは出馬ができなくなったほか、一部は国外に脱出した。

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