イラン、監視装置による核査察の継続を認める

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イランのエスラミ原子力庁長官(中央)とIAEAのグロッシ事務局長(右から2番目)が共同記者会見を開いた=12日、テヘラン/Atomic Energy Organization of Iran/AP

イランのエスラミ原子力庁長官(中央)とIAEAのグロッシ事務局長(右から2番目)が共同記者会見を開いた=12日、テヘラン/Atomic Energy Organization of Iran/AP

(CNN) イランと国際原子力機関(IAEA)は12日、共同声明を発表し、イランがIAEAの査察官が核施設を監視するための装置を設置することを認めたと明らかにした。

13日にはIAEAの会合が控えていた。今回の合意は過去数年で悪化したイランとIAEAとの関係が前進したことを示唆している。

イランのエスラミ原子力庁長官とIAEAのグロッシ事務局長は週末、イラン首都テヘランで会談していた。共同声明によれば、IAEAの査察官は監視機器の設置と記録メディアの交換が認められた。

イランはこれまで、15年の核合意が復活するまで、IAEAが一部核施設で撮影した動画の精査を行うことを阻止するとの考えを示していた。核合意は米、英、フランス、ロシア、中国、ドイツとの間で署名。合意の下では、イランは経済制裁緩和の見返りに核開発に関する規制や国際機関による査察に合意していた。しかし、18年に当時のトランプ米大統領が核合意からの撤退を発表したことを受けて、核合意は行き詰まりを見せていた。

IAEAは今回の合意を受けて、少なくともイラン国内に監視装置の設置が行えるようになる。

イランの地元メディアが伝えたところによれば、エスラミ長官は、今回の交渉について「建設的だった」と述べ、引き続きIAEAと交渉すると明らかにした。

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