イスラエル、60歳以上に3回目の接種へ 世界で初

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(CNN) イスラエルのベネット首相は8月1日までに、60歳以上の国民を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種の3回目を実施するとの施策を発表した。3回目の接種に踏み切る国は世界で初めてとした。

2度目の接種から少なくとも5カ月以上経っている国民が対象。

3度目の投与実施は、政府が編成した感染症の専門家チームによる強い勧告を受けて決定。勧告は、時間の経過と共に免疫機能が相当な程度低下することを示唆するデータに基づいた。

同国保健省も29日、高齢者の国民に3回目の投与を行うことを推奨すると発表。その科学的な根拠として、血液透析の患者への3回目の接種に伴う安全性や有効性に関する最近の査読前の研究結果に言及。患者の約3分の2は2度目の投与後、最適な水準に準じた免疫反応を見せていたが、3度目の後は最適な水準で抗体価やTリンパ球が観察されたとした。

イスラエル内では最近、感染拡大がぶり返し、先月29日までの3日間では1日の新規感染者数がいずれも2000人を突破。過去4カ月半、同国でみられなかった水準を示した。今年5、6両月は1日あたり1桁台となっていた。

イスラエルは昨年12月にワクチン接種を開始し、国民の間に迅速に広げた手法が国際的に高い評価を得てもいた。

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