ワクチンめぐり対立、反対派の非難恐れて極秘接種も 米ミズーリ州

米ミズーリ州でのワクチン接種事情について語るプリシラ・フレーズ医師/CNN

米ミズーリ州でのワクチン接種事情について語るプリシラ・フレーズ医師/CNN

(CNN) 米国の一部で新型コロナウイルスワクチン推進派と反対派の対立が深まっている。ミズーリ州の病院の医師は、友人や家族から非難されることを恐れて極秘で接種を受けさせてほしいと訴える人がいることを明らかにした。

「そうした人たちは家族や友人、職場の仲間の観点から、考えが変わる経験をした。そして自分自身の判断で、ワクチンを接種したいと決めた」。ミズーリ州ウェストプレーンズにある医療機関オザークス・ヘルスケアのプリシラ・フレーズ医師は28日、CNNの取材にそう語った。

「彼らは自分で調べ、人に話を聞いて、自分自身で決めた」「しかしたとえ自分自身で決断できたとしても、仲間内のプレッシャーにさらされたり非難を浴びせられたりして、全てに屈してしまうことを望まなかった」

フレーズ氏が勤務する病院の薬剤師は、「ワクチンを接種しに来た人の中には、何らかの変装を試みたり、『どうかお願いだから、私がこのワクチンを接種したことは誰にも知らせないで』」と懇願する人も何人かいた」と証言しているという。

同病院は、密かにワクチンを接種したいという希望があれば、ドライブスルーの窓口や車の中での接種など、希望に沿うように努めているとフレーズ氏は話す。

「安心して接種してもらえるように、できることは何でもする」「人数はそれほど多くないけれど、ワクチン接種を望む人には1人残らず接種できるようにしたい」

フレーズ氏の証言は、ワクチンをめぐる対立の深まりや、不信感を募らせた人がワクチンを拒否するようになっている実態を浮かび上がらせる。

米国で使用が許可されている3種類のワクチンは、100%の予防効果はないものの、感染や重症化を防ぐ効果があることが研究で示されている。米疾病対策センター(CDC)によれば、新型コロナウイルスのために入院したり死亡したりする人は、ワクチン未接種の人が大半を占めるという。

しかし米カイザー・ファミリー財団(KFF)が今月発表した意識調査によれば、ワクチンを打つにしても打たないにしても、今年1月の時点でどちらかにはっきり決めていた人のほとんどは、その後も考えを変えていなかった。今年初めの時点でワクチン接種を受けていなかった人のうち、考えを変えたと答えたのは約8%のみだった。

CDCによると、ミズーリ州はワクチン接種を済ませた人が人口の41%にとどまり、米国の州の中では下から13番目に低い。未接種の人の間で感染が広がる中、ここ数週間で同州の人口当たりの新規症例数は目立って増えている。

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