南シナ海でのフィリピン軍への攻撃、米「相互防衛条約が発動」
ワシントン(CNN) 米国のブリンケン国務長官は11日、南シナ海でフィリピン軍が攻撃を受ければ、フィリピン軍防衛に向けて1951年の米比相互防衛条約が発動することになると再確認した。
ブリンケン長官は、南シナ海における中国の領有権主張を否定した常設仲裁裁判所の判決から5年を迎えたことにあわせて声明を出した。
南シナ海では、中国やフィリピンのほかにも、ブルネイやマレーシア、台湾、ベトナムが領有権を主張している。今年に入りフィリピンが、中国側がフィリピンの沿岸警備船舶を威嚇しようとしたり、フィリピン漁船を締め出そうと海上民兵を送り込んだりしていると批判し、緊張が高まっていた。
ブリンケン長官は、同地域におけるフィリピンの資産に対するあらゆる中国の軍事行動について米比相互防衛条約第4条が発動することになると述べた。
ブリンケン長官はまた、中国政府に対し、南シナ海において、国際法の下の義務に従い、挑発的な行為をやめるよう呼び掛けた。