イランのライシ次期大統領、バイデン氏と会談の考えなし

記者会見に臨むイランのライシ次期大統領=21日/Vahid Salemi/AP

記者会見に臨むイランのライシ次期大統領=21日/Vahid Salemi/AP

イラン・テヘラン(CNN) イランのライシ次期大統領は21日、先週末の大統領選で勝利してから初となる海外メディアとの記者会見に臨み、バイデン米大統領と会談する可能性を否定した。またCNNの質問に答える形で、米国に核合意への復帰を求めた。

ライシ師は会見で、もし両国が2015年の核合意を復活させる条件で合意したとしても、バイデン氏と会う考えはないと発言した。イランは核合意の下、米国の制裁緩和と引き換えにウラン濃縮の停止に同意した。

強硬派の司法長官で、筋金入りの反欧米派でもあるライシ師は19日、歴史的な無競争状態となった大統領選で勝利した。ライシ師の有力な対抗馬はすべて選挙戦から排除され、投票率は1979年のイスラム共和国樹立以降で最低の48.8%にとどまった。

ライシ師は8月、現職ロハニ大統領の後を継いでイラン8人目の大統領となる。イランは現在、トランプ前政権が一方的に離脱したイラン核合意を復活させる方法をめぐり、オーストリアのウィーンで米国と間接交渉を行っている。

ライシ師はこの日の会見でCNNの質問に答え、米国と欧州連合(EU)が合意に違反したと批判。バイデン氏に対して制裁の全面解除を求めたうえで、イランの弾道ミサイル計画は「交渉対象にならない」と述べた。

さらに「米国に対する私からの真剣な提案としては、米国が迅速に(核合意に)復帰し、そうすることで誠実さを証明することだ」「イラン国民は包括的共同行動計画(JCPOA)に良い思い出がない」と述べた。JCPOAは核合意の正式名称。

トランプ政権が始めた最大限の圧力政策については、「成功しなかった」と指摘。「(米国は)考えを変え、理性に立ち戻る必要がある。我が国民は米国の圧力に耐えられることを示した」とした。

トランプ氏は2018年に核合意を脱退し、対イラン制裁を再導入した。これに対し、イランは一部の核関連の活動を再開。4月にはウランの濃縮度を最大60%まで高める意向を示し、兵器級と位置づけられる90%の濃縮度に近づいた。イランは再三、核兵器を製造する計画はないとしている。

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