ロシアの新型コロナワクチン、抗体反応を誘発 英誌に論文掲載

ロシアのワクチン、抗体反応を誘発と英誌論文

(CNN) 英医学誌ランセットは4日、ロシアで開発された新型コロナウイルスワクチンについて、臨床試験(治験)の結果、被験者数十人の体内に中和抗体が生成されたとの論文を掲載した。発熱などを引き起こす場合が多いものの、こうした副作用はおおむね軽度だとしている。

ロシアは先月、第3相試験の完了を待たずに、世界で初めて新型コロナワクチンの一般使用を承認したと発表。これに対して批判が出ていた。

ロシアのワクチンは旧ソ連の人工衛星にちなみ「スプートニクV」と名付けられた。ランセットに掲載された論文によると、76人を対象に第1相および第2相の治験を行ったところ、全員が新型コロナウイルスに対する抗体を獲得したという。

中和抗体の反応レベルについては、新型コロナから自然に回復した患者の抗体反応と同程度だったとしている。

研究チームはまた、抗体とは別の免疫系構成要素であるT細胞についても調査。その結果、ワクチン接種から28日以内にT細胞が生成されることが示された。

治験に関与していない研究者からは、今回の結果自体は前向きな兆しだが、ワクチンが実際に予防効果を有するかどうかは、より規模の大きい第3相試験を行わないと確認できないとの見方が出ている。

治験では参加者の半数が発熱、42%が頭痛に見舞われた。このほか約28%が衰弱を経験し、関節痛を経験した人も24%いた。論文はこうした副作用が続く期間について言及していないものの、「大半の有害事象は軽度だった」としている。

ロシアのワクチンを巡っては、国立ガマレヤ疫学・微生物学研究所のチームが先月26日、第3相試験の実施を承認された。ランセットによると、この治験には有志4万人が参加するとみられている。

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