米医師、性急なワクチン投入に警鐘 政権の準備要請受け

米政権の新型コロナワクチン準備要請 懸念も

(CNN) 米政権が各州に新型コロナウイルスワクチンの配布準備を要請したことに対し、医師たちから性急なワクチン投入に警鐘を鳴らす声が出ている。

米疾病対策センター(CDC)は先日、州や自治体の公衆衛生当局に対し、早ければ10月下旬にも新型コロナワクチンを配布する準備に入るよう指示した。

これに対し、医療の専門家からは、安全性と有効性を備えたワクチンが一般に利用可能になるのは来年始め以降だろうとの指摘が続出。ただ、臨床試験で非常に有望なデータが得られた場合、米食品医薬品局(FDA)が第3相試験の完了を待たずに緊急使用許可を出す可能性はある。

しかし一部の医師は、ワクチン投入を急ぐよりも、FDAの完全な承認を得るために厳格な手続きを踏むほうが望ましいと指摘。ベイラー医科大学国立熱帯医学校の医師は「数千万人、もしかしたら数億人の米国民が接種する可能性があるのに、基準に満たない審査を正当化することなどできるのか」と疑問を呈した。

米国では現在、3種類の新型コロナワクチンが第3相試験に入っており、当局者はワクチンの有効性と安全性が確認されるまで一般への配布は行わないと強調してきた。

国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は3日、CNNの番組で、10月下旬までにこうした条件が整う可能性は低いと指摘。実用化は早くても11月か12月、年末になると予想する専門家が大半だと述べた。

トランプ大統領は、11月3日の大統領選までにワクチンを一般に配布できる可能性に言及しているが、ワクチンの専門家からは非現実的との声が出ている。

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