「Zoom裁判」で死刑言い渡し、人権団体が批判 ナイジェリア

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ナイジェリア・ラゴス州の高等裁判所=2019年1月/PIUS UTOMI EKPEI/AFP/Getty Images

ナイジェリア・ラゴス州の高等裁判所=2019年1月/PIUS UTOMI EKPEI/AFP/Getty Images

ラゴス(CNN) アフリカ西部ナイジェリアの最大都市ラゴスで、殺人罪に問われた男がビデオ会議サービスの「Zoom(ズーム)」を使った裁判で死刑を宣告された。これに対して人権団体からは、非人道的だとして批判する声が出ている。

司法省によると、オラレカン・ハミード被告は2018年に母親の雇用主を殺害した罪に問われ、4日にラゴスの裁判所で開かれた公判で有罪を言い渡されて、絞首刑による死刑を宣告された。

ハミード被告はZoomを通じて出廷し、判決を言い渡された。弁護側も検察側もZoom経由で弁論を行った。

ハミード被告は起訴内容を否認しており、拘置所で拘置されている。

裁判所は新型コロナウイルス対策のため他人との距離を置くソーシャル・ディスタンシング規定に従って、Zoom経由で公判を開いていた。

これに対し、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルはZoomを使った死刑判決の言い渡しを批判、4日の公判は延期することもできたはずだと指摘した。

司法省もラゴスの司法当局も、こうした批判についてのコメントは避けている。

アムネスティ・インターナショナルによると、ナイジェリアの死刑囚は約3000人。死刑を執行するためにはそれぞれの州が承認する必要がある。しかしここ数年は承認を手控えている州もあるといい、アムネスティはナイジェリアに対して死刑の廃止を求めている。

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