新型コロナ対策で激増するプラスチックごみ、規制後退に懸念の声

大量の再生可能プラスチックを乗せたカートを引いてニューヨークの街路を歩く女性/JOHANNES EISELE/AFP/Getty Images

大量の再生可能プラスチックを乗せたカートを引いてニューヨークの街路を歩く女性/JOHANNES EISELE/AFP/Getty Images

ロンドン(CNN) マスクや手袋、防護服、遺体収納袋――。新型コロナウイルスの影響でプラスチック製品の製造が急増する中、海に流れ込むプラスチックごみ削減を目指す取り組みの後退が懸念されている。

各国政府はマスクや手袋などの在庫の確保を急ぎ、一般市民も買いだめに走る。その結果、世界中の都市でプラスチック製の手袋やマスクが路上に捨てられ、プラスチック汚染対策は二の次になって、重要な規制が撤回されたり見送られたりするようになった。

米海洋保護団体のニック・マロス氏は、「プラスチック汚染は世界的問題であり、パンデミックの前から存在していた」「ところが多くの業界が、これまで築いてきた多大な進歩を逆戻りさせつつある」と危機感を示す。

「個人防護具(PPE)は海洋生物にとって特に有害性が大きい」と指摘するのはグリーンピース米国支部のジョン・ホセバー氏。「例えば手袋はビニール袋と同様に、ウミガメにとっては餌に見える。マスクのひもが絡みつく危険もある」

そうした製品はいずれ分解され、膨大な量のマイクロプラスチックとして海底に堆積(たいせき)し、空気中や食品に入り込む。今回の公衆衛生危機とたたかうために製造され、廃棄されるプラスチックが、ジワジワともう1つの危機をもたらしつつあるのかもしれない。

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