米国内の死者13万4000人を予想、従来予測の2倍に 米大学推計

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米カリフォルニア州で経済再開を求める抗議集会に参加する人々/David McNew/Getty Images

米カリフォルニア州で経済再開を求める抗議集会に参加する人々/David McNew/Getty Images

(CNN) 米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は、米国内の新型コロナウイルス感染症(COVID―19)による死者が、従来予測の2倍近い13万4000人に達するとの予測をまとめた。

IHMEの試算はホワイトハウスにも引用されることがあり、4日午前の時点では、死者数を7万2433人と予測していた。

一方、米紙ニューヨーク・タイムズが入手した内部文書によれば、トランプ政権の試算でも新型コロナウイルスの症例数と死者数は大幅に増えると予測、6月1日までに米国内で死亡する患者の数は、1日当たり最大で約3000人とした。米ジョンズ・ホプキンス大学の統計によれば、過去1週間の死者の数は1日当たり約2000人で推移していた。

死者の増加が見込まれるのは、米国内各地で他人との距離を置くソーシャル・ディスタンシング規制が緩和され、人の移動が増えたことと関係する。

IHMEの専門家は他の要因として、各州の統計に新型コロナウイルスが原因と推定される死者の症例が追加されたことや、食肉加工場で感染者が増えていることも挙げた。

今回の予測は、経済活動の再開が致命的なリスクを伴う現実を見せつけている。

米疾病対策センターによると、新型コロナウイルス感染症の潜伏期間は2日~14日。ウイルスは無症状の人から感染することもある。検査が受けられる人はまだ限られており、制限緩和の影響が顕在化するのは数週間先になるかもしれない。

ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国でこれまでに確認された新型コロナウイルスの死者は6万8922人、感染者は118万0288人以上。

トランプ大統領はこれまで、米国で予想される死者の数を6万5000人としていたが、3日夜になって、8万~9万人へと引き上げていた。

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