「終末時計」、滅亡まであと2分 昨年と変わらず

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今年の「終末時計」、針の位置は昨年と変わらず午前0時の2分前だった/Win McNamee/Getty Images

今年の「終末時計」、針の位置は昨年と変わらず午前0時の2分前だった/Win McNamee/Getty Images

(CNN) 人類滅亡への残り時間を象徴する「終末時計」について、核兵器などの脅威を分析する専門家らは24日、滅亡の時を表す午前0時まであと2分との見解を示した。針の位置は最も滅亡に近づいた昨年から変わらなかった。

終末時計は米科学誌「ブレティン・オブ・アトミック・サイエンティスツ」が1940年代から続けている分析に基づいて発表される。

同誌は針が動かなかったことについて「悪いニュース」との認識を表明。核兵器の脅威と気候変動の影響が滅亡へのリスク要因だと述べた。

核兵器に関しては、米国によるイラン核合意と中距離核戦力(INF)全廃条約からの離脱に言及。気候変動の領域では、温室効果ガス削減の枠組みを定めた「パリ協定」からの離脱を宣言したトランプ米政権を非難する見解を示した。

とりわけ気候変動については「最悪の影響を食い止めるため、世界の国々は地球規模での二酸化炭素(CO2)の総排出量を今世紀が終わるかなり以前の段階でゼロにまで削減しなくてはならない」と指摘した。

終末時計の残り時間が2分となるのは、米国と旧ソ連が水爆実験を行った1953年以来。「終末」が最も遠のいていた1991年、午前0時までの残り時間は17分だった。

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