キリスト教女性が無罪に、冒とく罪で8年前に死刑判決 パキスタン

冒とく罪で死刑判決の女性が無罪に、パキスタン

イスラマバード(CNN) パキスタン最高裁は31日、イスラム教への冒とく罪で8年前に死刑を言い渡されていたキリスト教徒の女性に無罪の判決を下した。

中部パンジャブ州出身のキリスト教徒アーシア・ビビさんは、イスラム教徒の同僚らとの口論で預言者ムハンマドの名を汚したとして、2010年に絞首刑の判決を受けていた。

同僚らは当時、イスラム教徒でないビビさんが触れたバケツの水を飲もうとせず、これが口論のきっかけになった。

パキスタンでは冒とく罪で有罪となった場合、死刑または終身刑が言い渡される。各国の人権団体は、この法律が同国の宗教的少数派や、イスラム支配層に批判的なジャーナリストらの弾圧に使われていると批判してきた。

ビビさんの死刑判決には世界のキリスト教徒や人権団体から非難が集中する一方、パキスタンのイスラム保守派は刑の早期執行を求め、釈放には断固反対する構えを示していた。

2011年には、ビビさんへの支持を表明した政治家が自身の警護担当者に殺害される事件が起きた。犯人は直後に自首して処刑され、イスラム保守派からは勇敢な殉教者として奉られることになった。

CNNに入った情報によると、ビビさんが釈放された後の亡命先として、欧米から少なくとも2カ国が名乗りを上げている。しかしこれが実現すれば、イスラム保守派の強い反発を招くことは確実だろう。

国内外の意見が激しく対立するなか、今年7月の総選挙でイスラム保守派の支持を取り付け、首相に就任したイムラン・カーン氏も、難しい局面に立たされている。

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