セクハラ禁止の新法を初適用、30代男に罰金刑 フランス

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バス内でセクハラ行為をした男に対し、新法によって罰金と禁錮刑が言い渡された/LOIC VENANCE/Getty Images

バス内でセクハラ行為をした男に対し、新法によって罰金と禁錮刑が言い渡された/LOIC VENANCE/Getty Images

パリ(CNN) フランスでこのほど、街角でのセクハラ行為を取り締まる新法が制定されてから初めて、この法律に基づく罰金刑が言い渡された。

パリ郊外エブリの検察によると、同市内で21日、ラッシュアワーのバス車内で、酒に酔った30代の男が女性(21)のしりをたたき、「売春婦」「巨乳」と侮辱的な言葉を投げ付けた。

これを見たバスの運転手が注意すると、男は運転手に襲い掛かったという。運転手はバスの扉を閉めて警察に通報した。

男は女性へのセクハラ行為で300ユーロ(約4万円)の罰金刑、運転手を襲った罪で9カ月の執行猶予付き禁錮刑を言い渡された。

フランスの国会では今年7月、公共の場での性的発言や口笛などのセクハラ行為に90~750ユーロの罰金を科す新法が可決された。

法律の制定を主導したシアパ男女平等担当副大臣は、バス運転手の機転をたたえて被告への刑罰を歓迎し、「私たちが力を合わせて性差別的、性的暴力を撲滅しよう」と呼び掛けた。

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