アルプスで遭難死のフランス人スキーヤー、64年後に身元判明

アルプスで遭難したスキーヤーの身元が64年後に判明/Stato Polizia

アルプスで遭難したスキーヤーの身元が64年後に判明/Stato Polizia

(CNN) イタリアの警察はこのほど、アルプス山脈で見つかったスキーヤーの遺体について、64年前に遭難したフランス人男性のものであることを突き止めた。DNA技術の進歩とソーシャルメディアを通じた情報提供により、本人の身元や死亡した日付も明らかになった。

事の始まりは2005年、イタリア北西部アオスタの地元警察がスイス国境近くの標高3000メートルの山中で、男性の遺体とスキーの用具を発見した。スキーで滑降中に死亡したとみられるものの、この時点では身元の特定に至らなかった。

その後DNA技術が進んだ結果、昨年トリノで行った遺体の分析ではより詳細な事実が判明した。男性は30歳前後で身長は165センチ。死亡時期は早春とみられることが分かってきた。

遺品から見つかった硬貨の鋳造年代が1946~50年だったため、男性が遭難したのは50年代と推定された。ただ依然として男性の氏名までは突き止められず、イタリア人ではない可能性も指摘されるようになった。

先月になって警察はこれまでの調査結果をフェイスブックに公開。一般の人々に謎を解くための情報提供を求めた。投稿はすぐに注目を集め、複数の新聞社やラジオ局がニュースとして取り上げた。

するとフランス人の女性から、自身のおじが1954年に悪天候のアルプスで遭難したとのコメントが寄せられた。この女性の95歳の父親からDNAを採取し遺体のものと照合したところ、女性のおじのアンリ・ルマスヌさん本人であることが確認された。

女性の父親によるとルマスヌさんは財務省の職員で、スキーに情熱を傾けていた。一人で山に入るのを好み、ハイキングやスキーをすることで自由を感じていたのだという。山の危険については、あまり不安視していなかったようだ。

ルマスヌさんが亡くなったのは1954年3月26日、35歳の誕生日だった。

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