モルディブ大統領選、野党候補が勝利 親中派の現職破る

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投票所に到着した野党候補のソリ氏=23日/AHMED SHURAU/AFP/AFP/Getty Images

投票所に到着した野党候補のソリ氏=23日/AHMED SHURAU/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) インド洋の島国モルディブで23日に行われた大統領選で、同国外務省は24日、モルディブ民主党(MDP)のイブラヒム・ソリ候補が投票の過半数を獲得したと明らかにした。親中派の現職アブドラ・ヤミーン氏を破った。

外務省によれば、今回の発表は暫定的な数字を基にしたもので、公式の結果は1週間以内に確定する見通し。

投票率は89%に達した。一部では不正投票の可能性も指摘されていた。

ソリ氏は23日の勝利宣言後初の記者会見に臨み、「これは歴史的な瞬間だ」などと語って勝利を祝った。ソリ氏は、優先事項は国を団結させることだと述べた。

オーストラリア国立大学の国家安全保障カレッジの上級研究員デービッド・ブルースター氏は今回の選挙結果について、現職のヤミーン氏が勝利を確実にしていたとみられており、「全くの驚き」と指摘した。

ヤミーン氏は2013年の選挙に勝利して大統領に就任。当時の大統領選について、対立陣営からは不正があったとの指摘も出ていた。ヤミーン氏は大統領就任後、反対派の弾圧などを推し進めていた。

ヤミーン氏はまた、中国が提唱する経済圏構想「一帯一路」の下で投資を呼び込むなど、中国との提携を深めていた。こうした姿勢について、ヤミーン政権下ではモルディブが中国に買われるとの懸念も出ていた。

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