米軍、シリア南部で演習開始 ロシアの脅威に対応

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ロシア、シリア南部での軍事攻撃を警告

(CNN) 中東などを管轄する米中央軍は7日、米軍兵士100人以上が同日、内戦下にあるシリア南部でロシア軍による一連の脅威を受けた演習を開始したとの声明を発表した。

演習は数日間続く可能性があるとし、攻撃型ヘリコプターなどに搭乗した米軍部隊はアサド政権と戦う有志連合軍のアトタンフ陣地に到着し、実弾訓練などを実施するとしている。

米国防総省当局者によると、演習は同地域におけるロシア軍やアサド政権軍を意識したものとし、米軍の活動や能力を誇示するためのものとした。シリア政府を支えるロシアは今月1日、米軍が展開するシリア南部の衝突回避地区に入ると警告していたが、今回の唐突な形で発表された演習がこの警告を踏まえたものなのかには触れなかった。

ロシアは6日の2度目の警告で敵勢力の戦闘員追跡のためアトタンフ地域を攻撃する可能性に言及。米国防総省当局者によると、精密誘導攻撃にも触れたことで、空爆もしくは地中海に展開するロシア軍艦船によるミサイル攻撃への懸念が米軍司令官の間で強まったという。

アトタンフ地域は米軍が防御しており、これらの兵器の使用は地域内の衝突の悪化を意味しかねない。同地域近くの衝突回避地区は過去数年、米軍などとロシア軍、シリア政権軍が双方の活動内容を透明化するため設定していた。

シリア内戦では、アサド政権軍がロシア軍の支援を得て反政府の最後の拠点ともされる北西部イドリブ県の攻略準備を急いでいるとされる。トランプ米政権は同県での本格的な戦闘が開始されれば内戦悪化につながるとして強く反対し、相応の対応措置も講じると警告している。

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