包囲の街から搬送予定の乳児、救助待つ間に死亡 シリア

赤十字国際委員会のシリア人スタッフとともに避難する子ども

赤十字国際委員会のシリア人スタッフとともに避難する子ども

(CNN) 米国の非政府組織(NGO)「シリア系米国人医療協会(SAMS)」は27日、シリア政府軍に包囲されている首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域、東グータから外部の病院に搬送される予定だった生後6カ月の乳児が死亡していたことを明らかにした。

SAMSの責任者によれば、乳児は治療目的でのダマスカスへの移送が認められていた重篤患者29人のうちの1人。同責任者はツイッターに、「現地の救急チームが女児のもとに到着した際、女児が数週間前に死亡していたことが分かった」と書き込んだ。

この乳児は、反体制派組織が重篤患者の避難と引き換えに捕虜を引き渡すことで合意したのを受け、ダマスカスの病院に搬送される予定になっていたという。

同反体制派組織も米ロイター通信の取材に、捕虜29人を引き渡すのと引き換えに治療が必要な29人を搬送することで合意したと確認していた。29人のうち18人は子どもとなっている。

この合意により数カ月に及んでいた膠着(こうちゃく)状態が打開され、シリア国際赤十字の広報担当によれば、子ども3人を含む最初の4人が夜間に移送された。

東グータはシリアで最後に残った反体制派支配地域のひとつだが、政府軍が4年以上にわたり包囲。シリアのアサド大統領はこの地域への支援物資搬入や、同地域からの避難を再三拒んでいた。アサド政権は、同地域の反体制派組織が民間人を「人間の盾」として使っていると批判している。

SAMSの報告によれば、同地域ではここ数カ月で少なくとも17人の患者が治療を受けることができずに死亡した。

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