存在感増す中国の対外援助、透明性欠如に懸念の声も

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アフリカでは、中国が資金援助した鉄道の敷設事業も多い

アフリカでは、中国が資金援助した鉄道の敷設事業も多い

ただ、パークス氏は、単に総額だけを見ていては援助の性質に重大な違いがあることが覆い隠されてしまうと指摘。米中の援助額はほぼ同額だが、「その資金の性質は大きく異なる」との見方を示した。

中国は政府開発援助(ODA)に年間約50億ドルを投じる一方、拠出額の大半はODAの基準を満たさない「その他政府資金(OOF)」に充てている。

OOF関連のプロジェクトには、商業目的の補助金や輸出促進を狙いとした援助、民間セクターへの助成金、民間開発を支援する資金などが含まれている。

エイドデータの調査では、中国のODAが2倍になると平均0.4%の経済成長につながることが判明。一方、商業指向が強いOOFについては、「それと分かる経済成長への効果」は無かったとしている。

中国が発展途上国への主要援助国となって以来、中国資金をめぐっては、民主主義的とは言いがたい国において政治改革を促す欧米による援助の有効性を損なう可能性があるとして、警鐘を鳴らす声が上がってきた。

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