存在感増す中国の対外援助、透明性欠如に懸念の声も

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中国資本によって建設されたエチオピアの製造工場

中国資本によって建設されたエチオピアの製造工場

カナダ・ブリティッシュコロンビア大学の研究者がアフリカ諸国に対する中国の援助を調べたところ、ひも付きでない資金が別途に得られた場合、欧米諸国が援助に課す条件の有効性は低下していたことが判明した。

研究者によれば、中国による支援はたいてい、西側諸国のものよりも受け取る側の国々にとっては魅力的なのだという。理由としては、政治的なしがらみがほとんど、あるいはまったくなく、支払いもより迅速で効率的だからだという。

別の研究では、世界銀行が、中国との競争に対応するため、支援に関する融資条件を緩和していることがわかったという。このような異なる関心を持った新しい支援国の登場が、改革が無視され、有効性がなくてもいいような支援の構造につながる可能性があるという。

中国政府は自国の援助慣行について、中立的かつ受け入れ国の主権を尊重するものだと擁護している。他国に自らの政治体制や思想を押しつけようとする欧米の援助国とは異なるとの主張だ。ただ、中国資金に政治性が全くないわけではない。

アフリカ諸国は長年、中国と台湾が闘いを繰り広げる場となってきた。中国政府は、台湾から距離を置き、中華人民共和国の方を承認する国に対し援助や経済契約を与えている。

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