北朝鮮、来年にも核搭載のICBMを発射可能に 米当局者
ワシントン(CNN) 北朝鮮が来年初めまでに信頼性の高い核弾頭を搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射できるようになるとの見方を米当局が示していることがわかった。最新の分析に詳しい当局者が26日、CNNに明らかにした。
従来の見方では、北朝鮮がこの種の長距離ミサイルを完成させるまでに3~5年かかるとされていた。
この当局者によれば、北朝鮮は現在、ミサイルを「発射」することはできるものの、誘導や大気圏への再突入、標的に命中させる能力に関して不確定要素が多く残っているという。
米情報機関による最近の分析によれば、北朝鮮は大陸間弾道ミサイルの開発計画を加速している。
25日付の米紙ワシントン・ポストは、北朝鮮が核を搭載可能なICBMを来年までに完成させる見込みだとの米国防情報局(DIA)の最新の分析を報道。DIAはこの報道に対する直接のコメントを避けたが、北朝鮮のミサイル開発計画が前進している点は認めた。
ヘイリー米国連大使も先月、北朝鮮のミサイル開発計画が過去の予測を上回るペースで進んでいる可能性があると米下院で証言。「ICBMの登場までに何年もかかると言うのはあまりに楽天的だ。北朝鮮はその実現を視野に入れており、もっと早い時期にそうなるだろうと私は考えている」と述べた。
米国防当局者によると、北朝鮮は25日、東部の新浦海軍基地でミサイルの陸上での射出試験を行った。高圧蒸気でミサイルを射出した後にエンジンを点火する「コールドローンチ」方式を試験したものと見られている。
米国はまた、北朝鮮が水面下からのミサイル発射の模擬試験を準備している兆候が見られるとして、潜水艦の艤装(ぎそう)関連の活動を注視している。