末期がんの劉暁波氏、海外渡航は可能 米独の医師が判断

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
劉暁波氏について米独の医師2人は海外への渡航は可能との見方を示した

劉暁波氏について米独の医師2人は海外への渡航は可能との見方を示した

北京(CNN) 末期がんと診断された中国の反体制活動家、劉暁波(リウシアオポー)氏(61)と面会したドイツと米国の医師2人が9日、もし中国からの出国を許されれば、劉氏は海外で治療を受けるため、安全に渡航できるとの見解を発表した。

面会したのは米テキサス大学のジョセフ・ハーマン医師と、ドイツ・ハイデルベルク大学のマルクス・ブシュラー医師。

共同声明の中で、本人と家族がドイツまたは米国で治療を受けることを望んでいると述べ、「どんな患者でも移動にはリスクが伴うが、劉氏は適切な医療支援があれば安全な移送が可能だと考える。ただしその医療搬送はできるだけ早く行う必要がある」と指摘。テキサス大学、ハイデルベルク大学とも、劉氏を受け入れる用意があるとした。

劉氏の健康状態について国際的な懸念が強まる中で、6月下旬には中国政府高官が米国、ドイツ、欧州連合(EU)大使館の担当者と面談して劉氏の病状などを説明。関係者によると、劉氏は病状が重く、外国への渡航はできないと告げていたという。

しかし当局によれば、この面談の数日後、家族の要望に応じて米国とドイツの医師が劉氏の医療チームに加わることが認められ、同国北東部の瀋陽にある病院で8日にハーマン、ブシュラー両医師が面会した。

一方、瀋陽病院の発表によれば、両医師は中国の医師団のこれまでの措置について「非常によくやった」と評価したとされ、「海外でもこれ以上いい選択肢はない」と語ったとされる。

劉氏は国家転覆を扇動した罪で2009年に11年の禁錮刑を言い渡されて服役。10年にはノーベル平和賞を受賞した。先月になって、末期の肝臓がんと診断されたことを理由に仮釈放されていた。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]