クーデター未遂から1年、強権に抗議の大規模デモ トルコ

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トルコで「正義の行進」、強権政治に対抗

トルコ・イスタンブール(CNN) トルコで起きた軍のクーデター未遂から間もなく1年。民主化に対する政府の締め付けに抗議する市民のデモ行進が3週間以上かけて約400キロを踏破し、9日、最大都市イスタンブールに到着した。

「正義の行進」と命名されたデモ行進は、野党・共和人民党(CHP)のクルチダルオール党首が単独で開始した。同氏はCHPの党員が投獄されたことに抗議して、首都アンカラからイスタンブールまで歩くと宣言。支持者や政府に不満を持つ市民らが次々と行進に加わった。

一行は盛大な歓声に出迎えられて、イスタンブール郊外の広場に到着。周辺は広場に入りきれないデモ参加者や支持者であふれた。

デモ行進に参加した47歳の主婦は、「私たちには公正と民主主義が必要だ。だから何日もの行進に参加した」と胸を張る。

CHPの党員の女性も、「間違った政治を終わらせなければならない。私たちは住みやすいトルコを望む。貧しい者はさらに貧しく、金持ちはさらに金持ちになる」「そうした不平等に人々は反対する。これはその声であり、公正を求める人々の叫びだ」と訴えた。

広場周辺に集まった市民らの正確な人数は不明だが、100万人を超えたという情報もある。

トルコでは昨年7月のクーデター未遂を受けて、エルドアン政権が全土で自由に対する締め付けを強化し、公共機関や大学を摘発、報道を厳重に規制して、活動家やジャーナリスト、政敵などを拘束してきた。

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