トランプ米大統領、カタールが「テロ資金援助」 断交を支持

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米国のトランプ大統領。カタールとの断交について支持する姿勢を示した

米国のトランプ大統領。カタールとの断交について支持する姿勢を示した

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は11日までに、サウジアラビアを含む一部の湾岸諸国などが断交に踏み切ったカタールに対しテロ活動に対する資金援助の停止を求める考えを示した。断交への明確な支持の表明となっている。

米ホワイトハウスで9日述べた。「カタールは歴史的に高度のレベルによるテロ活動への資金提供者だった」と主張。ティラーソン米国務長官や軍幹部らと共にカタールに対し資金援助を中止することを呼び掛ける時機だと判断したと述べた。

また、サウジアラビアを先月訪問した際、同国らがカタールとの断交に踏み切る決断を下すことを助けたとも明かした。

一方、ティラーソン長官はトランプ大統領の今回の発言直前に、断交に触れ人道問題や経済、軍事面で損失を招くとして湾岸諸国にカタールとの緊張緩和を求める考えを記者団に示した。断交に伴う貿易封鎖は過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦を進める米軍の地域的な行動を阻害するとも指摘した。

米国防総省当局者によると、断交を受けISIS掃討作戦が即座に停滞するような事態にはなっていない。ただ、長期の作戦立案に影響は与えているという。

カタールには米軍兵士1万1000人が配備され、アルウデイド空軍基地はISIS掃討戦での主要な軍事拠点になっている。

この中でカタールのムハンマド・ビン・アブドゥルラフマン・サーニ外相は10日、モスクワを訪れ、ロシアのラブロフ外相と会談。ロシアの国営メディアによると、ムハンマド外相は、訪ロの主要目的は断交に至った経緯などをロシア側に説明することだと指摘。ラブロフ外相は、事態打開のためには対話が何より必要との見方を示した。

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