アイルランド、新首相誕生へ 初の同性愛者にして史上最年少 

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アイルランドの与党党首に選ばれたレオ・バラッカー社会保護相

アイルランドの与党党首に選ばれたレオ・バラッカー社会保護相

(CNN) アイルランドの与党・統一アイルランド党は2日、バラッカー社会保護相(38)を党首に選出した。アイルランド議会が再開する13日には首相として承認される見込みで、史上最年少かつ同性愛者を公言する初の同国首相となる見通しだ。

退任するケニー首相は5月、2002年から保持してきた党首の座を辞任していた。

党首選でバラッカー氏の唯一の対抗馬だったコベニー住宅相は、一般党員の3分の2近い支持を獲得。ただ、統一アイルランド党の党首選出の仕組みでは、一般党員の票は全体票の25%を占めるに過ぎなかった。一方、バラッカー氏は同党の地方議員の過半数、国会議員73人中51人の後押しを受けた。議員による票は全体の65%に達した。

バラッカー氏は党首選の結果を受け、「うれしく思っており光栄だ」と述べた。

バラッカー氏はインド出身の父親とアイルランド人の母親の間に生まれ、医師を経て27歳のときにアイルランド議会に初当選した。

保健相だった15年には、国営ラジオで同性愛者であることをカミングアウト。アイルランドで同性愛を公言する他の少数の政治家とともに、同性婚を認める結婚平等法への支持を打ち出した。

アイルランドでは教会が長年にわたり国家に対する影響力を保持し、依然として世俗的な欧州国家としての立場を模索している段階。バラッカー氏が首相に選ばれれば異例の選出と言えそうだ。ただ、バラッカー氏の政策は右派寄りの傾向が強い。

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