中国空母「遼寧」、太平洋を航行 軍事力拡大を誇示

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中国空母「遼寧」が太平洋に進出

(CNN) 中国の空母「遼寧」がこのほど太平洋を航行し、周辺国が警戒を強めている。今回の航行には中国の軍事力を誇示し、海軍の戦闘能力強化を図る狙いがある。

遼寧は先週、黄海上で「殲15(J15)」戦闘機の空中戦および空中給油の訓練を実施した。その後フリゲート艦と駆逐艦の艦隊に先導されて台湾および沖縄沖を通過し、太平洋に進出。26日には複数の国が領有権を争う南シナ海に入った。

近隣国や地域は警戒を強めており、台湾の馮世寛・国防部長は「敵の脅威は日増しに増大している。我々は常に戦闘態勢を維持していなければならない」と強調した。

遼寧は1998年に中国がウクライナから調達し、2012年に改造して訓練艦として就航させた。

日本の防衛省によると、遼寧が太平洋に進出したことを確認したのは初めて。菅義偉官房長官は「中国の海上戦力の能力拡大を示すもの」との見方を示し、動向を引き続き注視すると語った。

中国国営の英字紙グローバル・タイムズは遼寧の訓練に合わせて25日に掲載した論説で、中国による空母艦隊の増強、戦闘態勢の確立、太平洋東部への航行、南米の海軍補給基地設置の必要性を強調した。

今回の訓練については、遼寧の戦闘能力強化と航行範囲拡大の証と位置付け、間もなく米西海岸沖を含む太平洋東部にも進出できるとした。

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