米軍、シリア空爆でのミス認める ロシアからの電話も通じず
ロシアからの情報が伝わるとただちに空爆は中止されたが、その時点で1回目の電話から27分が過ぎていた。コー准将によると、計32回に及んだ同日の空爆のうち、15回がこの27分の間に実施されていた。
有志連合はロシア側に、今後は重大な情報があればただちに伝えてほしいと要請したという。
シリアでは当時、米ロの主導で停戦が発効していたが、政府軍はまもなく反政府派の支配地域に対する攻撃を再開。ロシアはデリゾールでの空爆が停戦を崩壊させたと非難した。
この空爆で死亡したシリア政府軍の兵士はロシア軍によると62人、有志連合側が確認したのは15人だった。
コー准将は「15人以上が死亡したことは確かだが、正確な死者数は確認できなかった」と述べた。
同准将の話によると、ハリギアン米中央空軍司令官は誤爆の再発防止に向け、標的を特定する手順の見直しを指示した。