「警官など150人が麻薬に関与」、大統領が氏名公表 比

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摘発によって見つかった銃や弾丸、薬物など

摘発によって見つかった銃や弾丸、薬物など

(CNN) フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は南部のダバオで7日に行った演説で、麻薬取引に加担しているとして公務員など150人あまりを名指しした。

CNNフィリピンによると、名指しされたのは政府機関の職員や司法関係者、議員、警察官など。退職者もいるものの、現役が多数を占める。

ドゥテルテ大統領は6月の就任以来、積極的な犯罪撲滅に乗り出し、特に麻薬犯罪の摘発に力を入れる。

ドゥテルテ大統領は、7日に名指しした150人について、麻薬犯罪捜査のために設置した軍と警察の対策本部が裏付けを取ったと述べ、全員に公正な裁判を受けさせると強調した。

氏名を読み上げられた現職の警官は全員が停職処分となり、ドゥテルテ大統領は「24時間以内にPNP(フィリピン国家警察)に出頭せよ。さもなければ軍と警察が後を追う」と命令。裁判官に対しては最高裁判所に出頭するよう命じた。

こうしたドゥテルテ政権の強硬姿勢を批判してきた人権団体は、政府が何百人もの司法外殺人を容認していると主張する。

麻薬取引に関与した疑いで警察や自警団に殺害された人物の統計をまとめているフィリピン・デイリー・インクワイアラー紙によれば、ドゥテルテ大統領が就任した6月30日から8月4日までの間に殺害された人数は524人に上っている。

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