親ロシア派が新たに庁舎占拠 ウクライナ東部

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ウクライナ東部で親ロシア派の庁舎占拠が拡大

ウクライナ東部ルガンスク(CNN) ウクライナ東部の都市ルガンスクでは30日、州政府庁舎が親ロシア派武装勢力に制圧された。これまでに10を超える市や町の庁舎が親ロシア派に占拠されている。

親ロシア派の自称「南東軍」の広報担当者によれば、親ロシア派は26日に自治拡大の是非を問う住民投票を当局に要求したが、回答がなかったため庁舎を占拠したという。警察署や検察も占拠されたという。

一方、ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は30日、ロシアからの脅威に対応するため、軍は完全な臨戦態勢に入ったと述べた。

地方政府幹部との会合の席でトゥルチノフ氏は、親ロシア派による「テロリストの脅威」が他の地方に拡大するのを防止することが当局の責務だと述べた。

また同氏はルガンスクの西にあるスラビャンスクで親ロシア派が重火器を使用し、「市民の殺害や拷問、身柄の拘束を行っている」と非難した。

これに対しロシア外務省は同日、「軍国主義的な発言」だと非難した。

またトゥルチノフ氏は29日、東部では当局が「(状況に)対応せず、無力で、時には犯罪的な裏切りを行っている」「認めたくはないがこれは真実だ。東部の当局者の大部分が市民を守るという義務を果たせていない」と大統領代行は語った。

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