中国は「世界最大の電子機器の廃棄場」、環境汚染も深刻

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地元で農業を営む人は「井戸水は飲まない」と語った

地元で農業を営む人は「井戸水は飲まない」と語った

しかし、リサイクル業に携わっていない人々は別の考えだ。

移住してきて同地で農業を営んでいる人々はCNNの取材に対し、井戸水は飲まないと語った。さらに、衣類などを水で洗うと黄色に染まると訴える。

グループの代表者は「聞こえが良くないかもしれないが、私たちは自分たちが作った米を食べようとは思わない。ここで作られたものは全て汚染されているからだ」と語る。では、誰が農作物を食べるのかと尋ねると、「さあ、誰かな。『貴嶼鎮産』とわざわざラベルを張ることはないし、別の場所で作られた米だと表記されるから」と答えた。

最近のカドミウム汚染米をはじめとする食べ物に関する不祥事が頻発する中国では、こうした考え方も驚くものではないだろう。

中国政府は電子廃棄物の流入を制限する取り組みを進めており、貴嶼鎮への流入量も減っているようだ。

しかし、プラスチックを仕分ける仕事をしていた男性の言い分はこうだった。「なぜ、この町にごみが入ってくることを止めようとしているのだろう。仕事に影響が出るじゃないか」

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