シリア政府軍、反体制派の拠点制圧 ブルドーザーで住宅破壊

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治安部隊の兵士らは民家を巡回して避難するよう促していたといい、目撃者は「ほとんどの住民は自宅を出て、近隣地区に避難した。自宅にとどまっている人はごく少数だ」と語った。

2人の子どもと共に路上で寝起きしているという女性は、電話取材に応え、夫が5日前に当局に拘束され、自宅は燃やされたと話している。

一方、国営シリア・アラブ通信は、「大量の武装テロ集団」がハマの住民を脅かしており、治安部隊が同地区で大量の兵器を発見したと伝えた。

政権寄りの民兵集団「シャビハ」が残酷な手口を使い、退去を拒む住民や反体制派の家族などを脅しているとの情報もある。それでも「このようなことをすれば政府に対する怒りは募るばかりだ」と住民は語気を強めた。

ハマでは30年前の1982年、アサド現大統領の父、ハーフェズ・アサド大統領(当時)の命令を受けた政府軍が反政府運動を弾圧した過去がある。この時の犠牲者数は3000人とも4万人とも言われ、人権団体アムネスティ・インターナショナルは1983年、双方に1万~2万5000人の死者が出たとする報告をまとめている。

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