イラン通信社、米の冗談ニュースにだまされる 自社クレジットで「転載」

冗談の記事を「転載」したファルス通信=同通信のサイトから

冗談の記事を「転載」したファルス通信=同通信のサイトから

(CNN) 「米農村部の白人層には、オバマ米大統領よりアフマディネジャド・イラン大統領の方が人気」――米国の風刺紙「ジ・オニオン」が伝えた冗談ニュースを、イランの政府系ファルス通信が自社クレジットでそのまま伝えるという珍事が起きた。作り話だとは気づかなかったようだ。

ジ・オニオンは米ギャラップによる世論調査結果と称し、「米農村部白人層の圧倒的多数が大統領選でオバマ氏よりアフマディネジャド氏に投票したいと答えた」との記事を掲載した。同紙の作り話にはこれまでも米国内外の報道機関がだまされてきたが、ファルス通信は28日、英語版サイトにこの記事を一字一句変えず、しかも自社のクレジットを付けて掲載した。

記事は米ウェストバージニア州のある住民の発言として、「一緒に野球を見に行ったり1杯飲んだりするならオバマ氏よりアフマディネジャド氏だ」「アフマディネジャド氏は国防に真剣に取り組んでいるし、オバマ氏のように同性愛者の言いなりになったりしない」というコメントを紹介。

さらに、農村部白人層の6割は「アフマディネジャド氏がイスラム教徒であることを隠し立てしない点に敬意を抱いている」とも伝えた。オバマ大統領は自身がキリスト教徒であることを明言しているが、一部では今も「実はイスラム教徒ではないか」とのうわさが根強い。

ただ、記事はその日のうちにファルス通信のサイトから姿を消した。同通信の編集者は、ジ・オニオンが正当な報道機関でないことが判明したため記事を取り下げたと説明した。

これを受け、ジ・オニオンの編集者、ウィル・トレイシー氏は電子メールで「ファルス通信はわが社の中東支局であり、内容の共有は自由だ」「ファルスのジャーナリストたちによる素晴らしい報道をたたえる」と、相変わらずの冗談声明を発表した。一連の冗談が両大統領に受けたかどうかは、明らかでない。

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