中東アラブ諸国、ハマスに武装解除と支配放棄を要求 国連会議で「前例のない」宣言署名

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イスラエル人の人質の遺体を引き渡すため集結したハマス戦闘員=2月20日、ガザ・ハンユニス/Eyad Baba/AFP via Getty Images

イスラエル人の人質の遺体を引き渡すため集結したハマス戦闘員=2月20日、ガザ・ハンユニス/Eyad Baba/AFP via Getty Images

(CNN) 中東のカタール、サウジアラビア、エジプトなどアラブ諸国やイスラム諸国が、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスに対して武装解除とガザ支配放棄を求める共同宣言を初めて発表した。

アラブ連盟(22カ国が加盟)と欧州連合(EU)の全加盟国ほか17カ国が支持する宣言は29日、サウジアラビアとフランスが共催した国連会議で署名された。

今回の会議は「パレスチナ問題の平和的解決と2国家解決の実現」を目指して開催。宣言には次に講じるべき措置を盛り込んだ。

宣言では「パレスチナ全土における統治、法執行、安全保障は、しかるべき国際社会の支援を得て、パレスチナ自治政府のみが担わなければならない」と明記。「ガザの戦闘を終結させるため、ハマスは独立主権国家パレスチナという目標に従い、国際社会の関与と支援のもとにガザ支配を終わらせ、兵器をパレスチナ自治政府に引き渡さなければならない」とした。

さらに、ハマスによる2023年10月7日のイスラエル攻撃を非難。パレスチナ自治政府の要請に基づき、国連の保護下で「暫定的な国際安定化ミッション」を派遣することを提案した。

会議を共催したフランスは、「前例のない」宣言と位置付けている。

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