トランプ氏、中東で近く大規模な紛争「十分起こり得る」
(CNN) トランプ米大統領は12日、中東地域で「間もなく」起こり得る紛争が大規模なものになる可能性があるとの考えを示した。
米当局者らはイスラエルがイランを攻撃するとの懸念を募らせている。米高官がCNNに明らかにしたところによると、国際原子力機関(IAEA)が同日、イランが核不拡散義務を順守していないとする決議を採択したことを受けて、同国は今後核開発を積極的に進めると表明した。
トランプ氏はホワイトハウスでの会見で、イスラエルがイランを攻撃する可能性について記者団から問われ、「差し迫っているとは言いたくないが、十分に起こり得る状況だ」と答えた。
当局者によると、中東地域の米大使館は今週、緊急の行動評価を行っており、状況を監視しているという。
米政府は中東に駐留する大使館の職員らの退避を開始している。トランプ氏は、緊張が高まる中でいきなりミサイルが飛んでくる事態があり得ることから、退避の判断に至ったと説明した。
米国とイランは核をめぐり協議を続けている。トランプ氏は両国が合意に達する可能性があるとし、イスラエルがイランを攻撃することを望まないと述べた。6回目となる協議は15日にオマーンで開かれる予定。