親イスラエルのデモ行進に放火、２人を病院に搬送　米コロラド州

（ＣＮＮ） 米コロラド州ボールダーで開かれた親イスラエルの「平和的な」デモの参加者が、男に放火されてやけどを負い、複数が病院に搬送された。地元警察が１日、記者会見などで明らかにした。

容疑者は取り押さえられ、警察が捜査を続けている。地元当局は、事件の背景について判断するのは時期尚早としているが、米連邦捜査局（ＦＢＩ）は即座に「テロ」と言い切った。

複数の捜査関係者がＣＮＮに語ったところによると、容疑者の男は火炎瓶を投げつけたと思われ、地面に落ちた瓶が発火した。瓶の正確な数は不明。少なくとも２人は病院に搬送された。

事件についてはＦＢＩと連邦検察が経緯を調べ、テロ事件として立件するかどうかを判断する。

関係者によれば、精神衛生問題が関係している可能性も現時点で否定できないという。

ＦＢＩはこの事件に対して早々とテロのレッテルを貼った。一方、地元捜査当局の記者会見では、動機についてはまだ捜査中と強調している。

ＦＢＩのカシュ・パテル長官は「コロラド州ボールダーの狙いすましたテロ攻撃を徹底捜査している」とＳＮＳに投稿した。

ダン・ボンジーノＦＢＩ副長官も「この事件をテロ行為として捜査している」と書き込んだ。

事件はボールダーで開かれていた集会で発生した。この集会は、２０２３年１０月７日の事件でイスラエルから連れ去られた人質を支えるため、ユダヤ系住民が毎週開いていた。

ユダヤ人団体によると、今もパレスチナ自治区ガザ地区で拘束されている人質の存在を知ってもらうため、参加者が市内をデモ行進していたところへ、火炎瓶が投げ込まれた。