USスチールと日本製鉄の取引、確定はまだとトランプ氏
(CNN) 米国のトランプ大統領は30日、ペンシルベニア州ピッツバーグでのイベントでUSスチールと日本製鉄との提携を「超大型の合意」と祝福しつつ、両社の最終的な取引はまだ確定していないと述べた。
ワシントンに戻ったトランプ氏は記者団に対し、「私は日鉄との最終取引を承認しなければならないが、我々はまだその最終取引を目にしていない」「しかし、彼らは非常に大きな約束をしており、非常に大きな投資だ。鉄鋼だけでなく、あらゆる取引においてペンシルベニア州史上最大の投資だ」と述べた。
同氏はペンシルベニア州での演説の中でこの取引について発表し、「超大型の合意」と強調していた。
同氏はまた両社の提携交渉に言及。「彼ら(日鉄)は何度も何度も私に頼んできたが、私は拒み続けた。しかし4回目くらいになると、彼らが心から素晴らしいことを望んでいるのが分かった。何十億ドルも支出し、各工場に投資しようとしている。最高の結果になるだろう」と続けた。
バイデン前大統領は退任前の最後の週、日鉄による143億ドル規模のUSスチール買収を阻止した。トランプ氏も第2次政権発足時に取引に反対し、珍しくバイデン氏と足並みをそろえた。トランプ氏は当時、「USスチールが外国に所有されることは望まない。可能なのは投資だけだ」と述べていた。