バイデン氏、選挙集会でジョージ・クルーニー氏を認識できず 認知能力の衰えあらわに 2024年大統領選
(CNN) 2024年の米大統領選をめぐり、当時の民主党候補だったジョー・バイデン大統領が資金集めの選挙集会に出席したところ、著名人で以前にも面識のあったジョージ・クルーニー氏と対面した際に即座にクルーニー氏と認識できなかった出来事があったことがわかった。バイデン氏の大統領選を追った新著で明らかになった。
新著はCNNのジェイク・タッパー記者とアクシオスのアレックス・トンプソン記者が手掛けた。
新著の抜粋によれば、クルーニー氏は資金集めの前の舞台裏で、主要7カ国首脳会議(G7サミット)のためにイタリアに3日間滞在していたバイデン氏を出迎えた。バイデン氏は「22年12月にクルーニー氏が最後にあってから10歳も老けたかのように、ひどく衰弱した」様子だったという。
「ジョージを知っているでしょう」と補佐官がバイデン氏に話しかけ、目の前に誰がいるのか優しく思い出させようとした。
「ええ、ええ」とバイデン氏は反応し、世界で最も有名な人物のひとりであり、高額の資金集めのイベントの主催者でもあったクルーニー氏に「ここに来てくれてありがとう」と伝えた。
「大統領がクルーニー氏を認識していないのは明らかだった」(抜粋)
新著は、主に民主党の関係者への200件以上のインタビューに基づいており、そのほとんどが選挙戦後に行われた。
バイデン氏がクルーニー氏を認識できなかったことは、任期の最後の年におけるバイデン氏の肉体的・精神的な衰えの最も顕著な兆候の一つだった。24年6月に行われた共和党候補のドナルド・トランプ氏との討論会は散々な結果に終わり、バイデン氏はその後、選挙戦からの撤退を決断することになる。