トランプ氏、薬価引き下げの大統領令に署名
(CNN) トランプ米大統領は12日、米国の薬価を引き下げる大統領令に署名した。大統領令は米国民に対し処方薬に高額な費用を負担させる、外国の「不当かつ差別的な慣行」を取り締まることを約束するもの。
署名式には、ロバート・ケネディ・ジュニア保健福祉省長官や公的医療保険責任者のメフメット・オズ長官らが同席した。
「これは、我が国の歴史上、薬価の設定と医療に関する最も強力な大統領令だ」とオズ長官は述べた。
米国民が実際に価格の引き下げを実感できるかどうか、また、米政府が他国の医薬品価格を監督する権限があるのかは不明。
今回の措置は、トランプ氏が1期目に実施した「最恵国待遇」政策をはるかに超えるものだ。この政策は、他の先進国と薬価を連動させる目的だったが、手続き上の理由から連邦裁判所によって即座に阻止され、その後、2021年に当時のバイデン大統領によって撤回された。
この取り組みは、当時の政策を阻止した製薬業界からの強い反対に直面する可能性が高い。